趣味と利便性

バイク(〜125cc以下)の話である。
先日通勤の足にとバイクを購入した友人がいたのでふとその時考えた
これからツールとしての原付を買う人への
自分なりのアドバイスみたいな事を書いておこうかと。初心者向け。
説明するまでも無いですが50cc以下の原付一種は原付免許、
51cc〜125cc未満の原付二種は小型自動二輪免許以上が必要です。
250cc超の話は今回はありません。


■何のために原付が必要か
通勤の足か、日常生活でのちょっとした足か、バイクという趣味か。
趣味というだけなら多少不便があっても耐えられるものだけど
通勤となればほぼ毎日乗る事になるし利便性も考慮しないと
後々困る事になると思う。(雨天時や手荷物の収納など)
とはいえそれなりに高い買物だしデザイン面などの趣味も
追求したいのが人情かも知れませんが。


■原付のタイプ
まず大雑把に分けて
カブの様に跨ぐタイプかスクータータイプがあります。


跨ぐタイプはデザインが豊富ですね。カブ以外にもこういうのこういうのとか。
スクーターは要するに足を乗せるタイプです。同じような形状が多いけど
最近はデザインも豊富になって来てます。こういうのとか。


車両価格は千差万別。10万〜30万くらい。(30万超にもなると大体が海外メーカーモデル)
正直ローン組んででも悔いの無い車種選びをして欲しいところ。
ここでは新車か中古車のどちらがいいかは述べません。
中古車選びでの注意点なんかはGooBike読めば毎号載ってるのでそれ読めばおk。


■長所と短所と燃費
上でも言ったけど跨ぐタイプはデザインが豊富。所有感も高まるってもんでしょう。
ただ跨ぐタイプは収納力に決定的に欠けます。(極々一部の例外除く)
必然的に荷物はリュック等で自分が背負う事になり面倒。
ハンドルに荷物ぶら下げての運転は大変危険です。
ヘルメットを掛けておく事はできますがむき出しなので屋外だと雨の日は辛く、
最悪盗難にも遭いやすいでしょう。
アチェンジ(変速)操作も必要。(これがバイクの楽しい要素のひとつでもあるw)


スクータータイプはその手軽さと収納力が最大の魅力。
いわゆる「メットイン」と呼ばれるシート下の収納スペースが便利。
最近じゃそこを売りにしたこんなバイクまであったりします。
ヘルメットや荷物を仕舞っておけるのは重要です。
上でも言いましたが雨天時などで有利でしょう。
収納力によっては常にレインウェアを積んでおいたりもできるし対応し易いです。
変速の必要が無く運転操作が楽なのと、シートも広めでゆったりなのも良い所でしょう。
短所はデザイン? 確かに跨ぐタイプに比べてデザインによる選択の幅は
狭まりますが、通勤や買物などの足として使うならこの収納力の有無は
かなり大きな差だと思うのでここは割りきりも必要だと思います。


次に燃費。
これに限った話だとカブは最強です。
(メーカーによれば30km/h定地走行テストで110.0kmという驚異的燃費)


でも正直な話、とても長い目で見れば差はあるもののスクーターも
燃費はかなり良いほうです。(HONDAのDioは30km/h定地走行テスト値73.0km)
原付購入に際して燃費を考慮に入れる必要は
ほとんど無いと言ってもいいんじゃないでしょうか。
自分は125ccのスクーターにほぼ毎日乗ってますが、50ccやカブに比べ圧倒的に
燃費が劣るもののせいぜい1ヶ月に1、2回給油する程度ですし、その僅かなお金のために
大きな利便性を失うのは足として使う上で考えられませんでした。


■で、
あくまで僕個人の考えですが通勤の足に使うならスクータータイプを推奨します。
上述の利便性に加え、朝の出勤ラッシュ時間帯ではいちいちクラッチ操作や
アチェンジをする手間が面倒でもあるのでそれが無い扱い易さは良いです。
欲を言うなら小型自動二輪免許以上から乗れる125ccスクーターならもっと良い。
法定速度が自動車と同じ60km/h、二人乗り可能、二段階右折不要、などなど。
YAMAHAに良いページがありましたので紹介しておきます↓
【125ccスクーターの魅力】


跨ぐタイプは利便性では劣りますが、雨の日は乗らないとか荷物はリュックと割りきって
乗られるのであれば良いと思います。実際昔雨の日でも乗っていた友人もいます。
収納スペースは無くてもキャリア(荷台)はあるので防水の鞄などに雨具や荷物を
括り付けておくのも良いと思います。(車種によるが後付けで収納BOXを付ける事も可能)
スクーターを貶める訳ではありませんがバイクらしさは断然上だと思います。
(趣味性が強いとも言う)


余談ですが昔、跨ぐタイプでスポーティーなデザイン、さらにメットインがあり、
かつ操作もスクーターと同じでアクセル捻るだけというバイクがありました・・・
「DNA50」で検索してみるといいでしょう。



次回機会があればバイク用品(グローブやヘルメット等)についても語りたいと思います。